こた "ワンルームから宇宙をのぞく" 2025年12月29日

ワンルームから宇宙をのぞく
軽やかな筆致の憂いを湛えたエッセイ。 科学や倫理も顔をのぞかせる。 著者の久保さんは言葉を紡ぐことのもどかしさも知っている人だと思う。 「何を書きたいのか分からない。こんなに書いてもまだ僕は、書きたいことを一言も書けていないような気がする。」 毎日のままならなさにも繊細に気づいている人だと思う。 「進化の可能性は無限だけど、リソースはいつでも有限だ。今現在の人間という生き物が最適な生き物なのかどうかは知らんけど、少なくとも人間は、無限の可能性の中から有限のリソースで成立できる一つの具体例として設計されている。つまり設計というのは、可能性を切り捨てていくことだ。自分のリソースの限界を受け入れて、折り合いをつけていくことだ。」 素敵な作品で、この方が編んだ文章をもっともっと読んでみたい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved