
kirakira30
@kirakira30
2025年12月29日

こどもと民主主義をつくる
藤原さと
読み終わった
また読みたい
学び!
民主主義は、制度や手続きという形式的なものではなく、もっと根元的なもの。人が世界とどう関わり、他者とどう共に生きるかを考えるもの。内田樹さんが常々語ってくれている、ただ存在を承認し、祝福し、そして他者に愛情ではなく敬意を持って接するというお話と重なってきて、これから何度も読んでいくことになる1冊となった。内田樹さんとつながるのは、レヴィナスも取り上げられて、ビースタとの語りとつながっているからなんだなぁと思った。
教育や民主主義は、他者との予測不可能な出会いを通して、どう応答し、そして共に何を生み出せるかという関係性を築いていく中で、自分が生成的に変わっていくプロセスということ。
その時に大切なのは、他者とともによりよく生きようとする眼差しを持てていること。
つまり、一方向の設計図ではなく、関係の中で編み直され続けるものとして考えていくこと。
さとさんが「泳ぐ民主主義」(だったかな?)というタイトルにしたかったということを話されていたけど、なるほどー!言いたいことがわかった気がした。
個人的に印象に残ったのは、スウェーデンの幼児教育の中で、「影響を与える権利」も大事にしながら実践がされているということ。民主主義は、日常からつくられる。ここに存在したい、他者とともにいたいと、世界に存在することへの欲求をゆっくり注意深く育みたいという視点、日本にいるととても大事なことなのに軽視されるかもしれない。でも、これが根底にあることがさまざまなものへの信頼につながるように思う。
そしてハイ・テック・ハイの取り組みとそれを支えるロン・バーガーの「美しい作品」をつくることへのこだわり。これはプロセスこそが大事。ひとりではなし得ない、仲間とともに批評をとおして、学びを編み直していく。
〈すべて生徒が「自分はここに属している」「自分には価値がある」「自分には選択肢と影響力がある」と感じられる学校文化をつくる。〉
この言葉に尽きるように感じた。
民主主義は特別なものではなく、日々の関わりの中で育んでいくもの、ひとりの人として大事にされる経験を重ねていくこと、それは教育そのものだ!という本当は当たり前のことを立ち止まって気づかせてもらった。

