
読書日和
@miou-books
2025年12月29日

ひとりずもう
さくらももこ
読み終わった
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者三宅香帆さんが紹介されていて気になり、手に取った一冊。小学生時代から「さくらももこ」になるまでの青春が綴られており、笑いともどかしさが同居する、印象深いエッセイでした。
前半は、昭和の空気をかすめて育った世代として「あるある!」と共感する描写がたくさん。懐かしさに頷きながら読み進めました。一方で、後半の「まんが家を目指す」章では、一度は夢を諦めかけながらも、諦めきれずに葛藤し、それでも再びまっすぐ夢へ向かって走り出す姿に、思わず応援したくなります。ヒロシに対する悪口の辛辣さとバリエーションの豊かさが絶妙で、「さくらももこ節」のセンスが炸裂していて思わず笑ってしまいました。
あとがきにはしんみり。表紙をめくったあとのイラストはそういうことだったんだ・・と分かるのでぜひ読んでほしいです。
さくらさんは清水の街からよく富士山を眺めていたそうですが、私はこの本を、神奈川側――鎌倉の山の中から富士山を眺めながら読みました。
時代も場所も違うけど、ちょっとだけさくらさんに重なった・・・つもり!
