
keg
@keg_401
2025年12月29日
桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ
読み終わった
audible
当時の淀みは、もうすっかり澄んだものと思っていたけど、心の底で澱になっていただけ。かき上げて混ぜられて淀んだ心に戻されることで、青春は残酷やなぁ…と思い知らされる小説だった。
今、自分は仕事のリーダーを降りようとしている。思えば高校でも沢島と同じ吹奏楽部の部長だったが、それも途中で降りた。40手前になり、また同じことをしようとしている自分にうんざりしつつも、無理をしておかしくなる前に調整できるのが自分の良いところでもあるのだと、言い聞かせている。
そんな自分なので一度も登場しない桐島に一番想いを馳せながら聴いていた。自分に近い・同じ組織のもの(風助)には影響はあるが、それも一時的。関係が遠くなるほど、話題にすらのぼらない。
自分は、スクールカースト的には前田に一番近かったと思う。体育の時間の描写には胸がしんどくなるほどだった。でも結構頑張って陽キャとも絡んでいたし、それに近い人物像になれるような仕事を選んで必死にやってきた。
でも20年近くたって、今更つらくなってきた。だから無理をしないことにした。もし桐島と話ができるなら、正しい選択をした。真剣になってここまで来たことに価値があって、奴らは君のことを憂いてすらいない。好きなことをしよう、と伝えてあげたいと勝手ながら思っていた。(実際辞めた事情は全く知らんけども)
読後感は決して良くないが、スクールカースト、家族、部活、様々な役割や枠の中で自分自身のひかりを大切に生きていくことってやっぱり大事なんだな。と思えた話でした。(結局また、趣味を持てってことか…!)


