桐島、部活やめるってよ
190件の記録
Roa@aki_136272026年4月9日読み終わった感情の描写がやさしくてかなり好みだった。 キャンバスと黒い鞄の対比の使い方も良い。 メールとか平成ファッションとかより、2010年の作品にRADWIMPSが登場しているが1番平成を感じた。



かげ@Kage_03132026年4月1日読み終わったまた読みたいあっという間に読んでしまった…!自分は前田とか菊池よりの人間なのでその心理描写に共感したし、これを19歳で描ける朝井リョウの凄さよ…と思った。 この小説を春休みに読んだのベストタイミングだったかもしれない。新年度が楽しみになった。


てるふぉん@ANKAKEYAKISOBA2026年3月30日読み終わった借りてきた桐島が部活を辞めたらしい それだけの言葉で干渉する十七歳の男女たち その物語が苦しく 祈らざるおえなかった そのひかりは確かに十七歳の私にも存在したし 懐かしいな とか そういえばそうだったな とか ぼんやり蓋していた記憶が思い出された 切ない



- JAM@jamsession2026年3月29日読み終わったとても多感な時期をすごす高校生たちの葛藤。 ハードなシチュエーションにいる子もいたけれど、総じて各パートの最後は希望を感じさせるもので読後感がよかった。



いぬを@_____on7222026年3月28日買った読み終わった朝井リョウさんデビュー作品、ついに読みました。 学校の人気者・桐島が突然いなくなり、その影響で周囲の生徒たちが自分の立場や価値に悩み始める物語。 中高生のころの「学校=世界」を思い出すようなお話。 思春期真っ只中、成長に個人差が生じている時期では、達観した考え(メタ認知)をする人ほど疲れてしまうよなぁ。 確かに何かに夢中になったりせずに、日頃から何も考えずにバカに過ごすことも、周りの目を気にして目立たずおとなしくしていることも、どちらもむなしく見えるのだろう。 人には確かにそれぞれの立場、生き方があって、大切にしていることが違っている。 そんな価値観の違いがあるのが人間なのだと思った。 というか、桐島が全然出てこない笑









Kaori@sunflower2026年3月27日読み終わった図書館本高校生の時ってこういうのあったよな……大人になったらしょうもない事でも高校生にはそれが全てだったりすることってあるよな……と懐かしく思う場面が多々あった。実果ちゃんがなかなかヘビーな境遇で読んでて切なくなった。







えーけ〜@AK_reads26262026年3月25日読み終わった友人から去年の夏に借りた本。 春休み終盤に焦って読み進めて 昨日ようやく読み終わった。 高校生活を思い出してノスタルジックな気持ちになったのと同時に、高校という空間の中での「妙な人間関係の複雑さ」みたいなのとか、将来のことを思って「うっ、、」って気持ちになった。 亜矢の話になんとなく共感して、実果の話で泣きそうになり、涼也の話をちょい羨ましく思った後、宏樹の話に考えさせられた。 解説も読んだ上で考えると高校卒業してからまだ1年ちょいしか経ってないこの時期だからこそこういう感想になったのかなと思う。


momo@momo_m2026年3月15日読み終わった学生の心境がとてもリアルで(わかる〜)と思う場面が多かった。私は陰の人間なので前田の気持ちがわかる。前田ほどクラスメイトと関わっていないわけではなかったけど、実果や宏樹のような感覚は無い。この物語を読む限り、陽の人間って自己肯定感が高いなーって思った。梨沙と沙奈の語りが無いのでただ悪口言ってる陽キャ女子としか見れないけど実果よりその2人の方がカーストが上に感じる。悪口言ってキャッキャしてるほうが強く見える。 読みながら感想を書く上で気づいたが、陽キャ側の宏樹や実果は名前で呼びたくなるのに対して、陰キャ側の前田は名字で呼びたくなる。一瞬差別という言葉がよぎったけどこれは個性だと思う。名前呼び名字呼びに良し悪しもない、と思いたい。 学生生活の上で陽キャ、陰キャだったら陽キャになりたいと思うが、やっぱりやりたいことやってる前田はかっこいい。人生が輝いている。ばかにされてても自分の中で良いと思って突き進んで楽しんでいる人間の方がかっこいいと思う。宏樹の言うように「ひかり」だと思う。だけど私はからっぽな陽キャの方が憧れる。なぜならからっぽな陽キャは存在が輝いてみえるから。 解説を読んで朝井リョウがこの本を19歳の時に書いたと知っておったまげた。そりゃリアルや。ひかりだ。才能がひかっている。 ○引用 p11 「うさぎの足跡のようなえくぼ」←かわいい p64「ピンクが似合う女の子って、きっと、勝っている。すでに、何かに。」 p208「ひかりが振り返って、俺を照らした。」 ↑眠気に襲われながら読んだため自分で気づけなかった。解説読んでこんな良文があることに気づいた、悔しい。
かわうそ太郎@kawausotaro_08122026年3月12日読み終わった桐島の実態は分からず、気配だけがストーリーに漂っている。思えば学校生活なんてそんなものだった。友達の友達、友達の彼氏、とか。気配だけなのに、上とか下とか、しっかりと仕分けをしていた。

- 茅椰@20kaya262026年3月7日読み終わった青春ものの小説とか漫画とか苦手になりつつあったけど、これは青春のキラキラさと息のしづらさの混じり合い方が絶妙で、しかもしつこいほどの心理描写もなく淡々とその人物が描かれているから、嫌な胸焼けをせずに読むことができた。 人物の書き分けがほんとに天才で、しかも色んな部活の人間を書くって思いついてもやりたくないくらい面倒だろうに……十九歳の時に書かれた本とは思えない。 いやでも今ひとつスッキリしなくてめっちゃ好きとはなんないな……ってのは私のよくないとこ。解決したり真実が判明したりすることを望みすぎちゃうんだよね。謎のまま距離を置くことも大切なことなのに。




- taa@taa_bun22026年2月24日読み終わったもう15年前の作品なのに、だからこそ当時の空気に高校生として生きていた今、味が凄い。確かにこんな空気だったように思うのに、もうあの日の空気は吸えないから、それっぽいものを思い出してみるしかない。


やほ@samishikunaiyo-2026年2月10日読み終わった桐島という1人の存在が周囲に与える影響は学生ならではだから大きいのか、でも大人になってからもそういうこと感じるよな。「それってこんなとこにまで影響でんの?」みたいな。 みんなベタに周りの顔色伺って一喜一憂したり、少し冷めた目で周りを見てたり、大事な過程だったんだな。



おぎん@ogin2026年2月8日読み終わった高校生活がリアルに描写されていました。クラスカーストは1年生の時に感じましたが、私も映画部の彼らのように部活の時は全てを忘れ、全力を注いでいたのを思い出しました。私のなかで高校は小さな、窮屈な世界でした。大人になっていくのを漠然としていた描写がありましたが、私は大学と大人になってからのほうが幾分と世界が楽しいな、と思い返すことができました。



🔖ぼう|読書記録@book_252026年2月5日読み終わったこの作品を初めて読んだのは、小学生のころ。 あの頃は、ただランドセルを背負って日焼けなんて気にしないくらい外で遊んでいた私は、「高校生ってこんな感じなんだー」って感じで読んでいて、高校生への漠然とした憧れと読んでもよくわからないけどみんなで仲良くできないなんて大変だなぁという小学生ならではの感想を抱いていました。 大学生4年になって読み返してみると、人間関係のなかの「上」とか「下」っていう感覚だったり、集団のなかで特に頑張ってる人が浮いてしまう空気感だったり「あったあった!懐かしいなぁ」と思うポイントばかり。 これが描かれた時はまだスマホもそこまで普及していなかったし、高校生が好むものもかなり違うけれど、それでも「こんなことあったな」と共感できる部分ばかり。 持つものや流行が変化しても、高校生の持つ悩みや人間関係の大きな部分は変わらないんだなぁと💭

- たこ🐙@tako_yudedako2026年1月24日読み終わった最初は桐島 部活やめるってよという話だったけどだんだん桐島の話は薄くなってく 高校生の空気感を感じる 衝撃的なできことも所詮は他人事であっという間に薄い影みたいになる 粘着したり執着するのは大人になった証拠なのか?


りんばんち@Blau1357920032026年1月21日読み終わったザ・平成時代の青春 男女共に狭い世界で生きるそれぞれの話。それが青春。 個々の人物視点が、作者はこう考えていたんだろうなと感じる。 現代の学生がザ・令和の青春と言われる日はくるのだろうか。


コノハズク@yy7082026年1月20日読み終わったみずみずしく繊細な表現で、高校生という青春時代の影の部分に光を当てて描いた作品。 自分の高校の頃を思うと、こんなに感傷的じゃなかったよなぁ、なんて思ったりもするが、この小説のように深く内面を掘り下げて見せられると、その文章の先にあの頃の自分の欠片を見つける気がした。 同じ高校の7人の生徒がそれぞれの章の主人公として語る構成で、別の話なのにお互いが少しずつかすっているのが面白い。その中で、宮部実果の章が、彼女の抱えているものが少しほかの主人公と違っていて個人的に印象的だった。 最後の章が希望を感じさせる終わり方をしているのも、清々しくてよかった。



🦮@ino92026年1月18日読み終わった朝井リョウ、デビュー作がどうしても気になり読みました。 自分が経験したわけではない高校生活が作品に描かれていた。 同じ生活を経験したわけではないけど、この青春のモヤモヤやイライラは何だろう、、 ほんで桐島は出てこないんだね!

あおいとり@aodori3212026年1月17日読み終わった借りてきた朝井リョウ作品を立て続けに読む。昔からインパクトのあったこの題名。そういうことね、良すぎる。内容はもっと若い頃に読んでいればもう少し感情移入できたのかもしれない。高校生活の全てが今となっては眩しい。前田くんと菊池くんの話がよかった。時代を感じる作品。
2α@nyarnyamik2026年1月11日読み終わった「イン・ザ・メガチャーチ」を読む前にデビュー作を読んでみることに。 知らなかったけどイン・ザ・メガチャーチ、推し活が絡むらしくて絶賛推し活中の私が読んで大丈夫なんかなと心配。物語で人を操れるか?は当然YES。 桐島が出てこないということ以外、部活なんだから中高生だろうくらいで何も知らないまま読んだこちら。 高校生のお話でした。 高校生に普遍的な何かがあるのはわかるし、この万能感や閉塞感を想像はできる。 でも共感はできない。 たぶんこちら側の問題で、そもそも私は高校生を半年しかしてない笑 なんていうか、あの頃のことは闇黒として閉じ込めてるので、それを暴かれたくないって気持ちが強いのかも、と書きながら思った。 あまり考えたくないなというのが本心。 そう思わせるところが優れた小説なのかも。 飛び出す、という言葉を僕達は体現できる。十七歳のこの瞬間だけ。 どんなことでも映像で伝えられる気がする。レンズを通して見る世界は、普段は見えない感情に満ちていてとてつもなく美しい。 「やばい今の空の色めっちゃきれい!」 一番怖かった。 本気でやって、何もできない自分を知ることが。 (中略)全部、立ち向かいも逃げもできない自分を思い知らされるようで、イライライライライライラして、 背中でひかりを浴びる。

もふ@yaam58nya2026年1月3日読み終わった・自分が10代、少なくとも20代前半までに読みたかったなあ ・今読むと高校生ってだけで何もかもキラキラしてて眩しくてちょっと苦しい ・それにしても「カオリ」だけ異質

おかん@okan2026年1月2日読み終わったKindle読んだ。 なんか優しい朝井リョウ。桐島が最後一切出てこなかった。だからびっくりした。あれ私どこか見落としてる?ここで終わり?ってなった。もうちょっと続きが読みたくなった。この物語はどこかで続いているのかな。

keg@keg_4012025年12月29日読み終わったaudible当時の淀みは、もうすっかり澄んだものと思っていたけど、心の底で澱になっていただけ。かき上げて混ぜられて淀んだ心に戻されることで、青春は残酷やなぁ…と思い知らされる小説だった。 今、自分は仕事のリーダーを降りようとしている。思えば高校でも沢島と同じ吹奏楽部の部長だったが、それも途中で降りた。40手前になり、また同じことをしようとしている自分にうんざりしつつも、無理をしておかしくなる前に調整できるのが自分の良いところでもあるのだと、言い聞かせている。 そんな自分なので一度も登場しない桐島に一番想いを馳せながら聴いていた。自分に近い・同じ組織のもの(風助)には影響はあるが、それも一時的。関係が遠くなるほど、話題にすらのぼらない。 自分は、スクールカースト的には前田に一番近かったと思う。体育の時間の描写には胸がしんどくなるほどだった。でも結構頑張って陽キャとも絡んでいたし、それに近い人物像になれるような仕事を選んで必死にやってきた。 でも20年近くたって、今更つらくなってきた。だから無理をしないことにした。もし桐島と話ができるなら、正しい選択をした。真剣になってここまで来たことに価値があって、奴らは君のことを憂いてすらいない。好きなことをしよう、と伝えてあげたいと勝手ながら思っていた。(実際辞めた事情は全く知らんけども) 読後感は決して良くないが、スクールカースト、家族、部活、様々な役割や枠の中で自分自身のひかりを大切に生きていくことってやっぱり大事なんだな。と思えた話でした。(結局また、趣味を持てってことか…!)



- ねむみん@nemumin2025年12月26日読み終わったあーこういう気持ち、あるよねー。高校生のころって馬鹿だったけど、時々人の価値観に触れて悩んだりしたよねー。わかる。そういう本。 もし高校生の頃に読んでたら、自分の状況に重なる部分があってもっと苦しかったかも。 高校のとき担任の先生がこの本面白いって言ってたのを覚えてる。その意味を10年越しに知る。学生を間近で見てる先生にとってはリアリティがすごいだろうな。 『正欲』のあとに読んだからか展開やオチが弱いと思ってしまったけど、それは私が学生を卒業してもう随分経つからだと思う。学生の頃は狭い人間関係が世界の全てだから、社会人の私には弱く感じる描写にも、心をかき乱されるような刺さり方をする人がいるんだろうなー。そういう人の感想を漁りに行きます。


- あまのじゃく@naitohaiwasenai2025年12月18日読み終わったp193 竜汰のこぐ自転車の荷台から振り返って見る高校は高校は、地球にそのままずっしりと突き刺さっているようで、揺るぎない。目には見えない根をはって俺達を守ってくれている場所は、どれだけ熱い夕日に照らされたってほんの少しも溶けない。 p236 「友未、私ね、ヨーグルト食べるよ、毎日」


綾鷹@ayataka2025年12月10日朝井リョウの小説は一度も読んだことがなかったので、今更ながら読んでみた。 チャットモンチー、大塚愛、ラッドウィンプス、EASTBOY...出てくる単語が懐かしくて、なんとも言えない気持ちになった。 この苦しい感情も含めて懐かしい... ・なんで高校のクラスっていこんなにもわかりやすく人間が階層化されるんだろう。男子のトップグループ、女子のトップグループ、あとまあそれ以外。ぱっと見て、一瞬でわかってしまう。だってそういう子達っていなんだか制服の着方から持ち物から字の形やら歩き方やら喋り方やら、全部が違う気がする。何度も触りたいと思ったくしゃくしゃの茶髪は、彼がいる階層以外の男子がやっても、湿気が強いの?って感じになってしまう。 少し短めの学ランも、少し太めのズボンも、細く鋭い眉毛も、少しだけ出した白いシャツも、手首のミサンガも、なんだか全部、彼らの特権のような気がする。 ・僕にはわからないことがたくさんある。 高校って、生徒がランク付けされる。なぜか、それは全員の意見が一致する。英語とか国語ではわけわかんない答えを連発するヤツでも、ランク付けだけは間違わない。大きく分けると目立つ人と目立たない人。運動部と文化部。 上か下か。 目立つ人は目立つ人と仲良くなり、目立たない人は目立たない人と仲良くなる。目立つ人は同じ制服でもかっこよく着られるし、髪の毛だって凝っていいし、染めていいし、大きな声で話していいし笑っていいし行事でも騒いでいい。目立たない人は、全部だめだ。 この判断だけは誰も間違わない。どれだけテストで間違いを連発するような馬鹿でも、この選択は誤らない。 なんでだろうなんでだろう、なんて言いながら、僕は全部自分で決めて、自分で勝手に立場をわきまえている。 僕はそういう人間だ。そういう人間になってしまったんだ。 ・自分達が傷つきそうなことには近づかない。もう一度、自分のこの立ち位置を再確認するようなことはしない。 ひとりじゃない空間を作って、それをキープしたままでないと、教室っていうものは、息苦しくて仕方がない。それをかっこよくこなせるほど十七歳って強くないし、もしそういう人がいたとしても自分はそうじゃないってことだ。 あそこの女子ふたりだって、さほど会話はしてなくてもいつもひとつのMP3プレイヤーをふたりで聴いているし、(別世界にいるような)あの目立つ男子三人だって、他の元気な男子を巻き込んだりして何かと群れている。 あいつだって、ポニーテールを左右に揺らしながら笑って、大きな目を見開いたり細めたりしながら、一番おしゃれできらきらしている女子のグループの中にいる。女の子のほうが早く大人になっていくって、たぶん本当のことなんだろう。 ・僕はに光を浴びて揺れる茶髪や、パオマやベルトについたチェーン、きれいに整えられた眉に落書きだらけのスリッパ、「上」にはあって自分にはない 全てをそこに見ていた。 僕らは気づかない振りをするのが得意だ。 気づくということは、自分の位置を確かめることだからだ。 ・「次、体育か」 武文はばたんとキネマ旬報を閉じ、自分のロッカーまで体操着を取りに行った。次、体育か、なんて改めて思いだしたように言ったけれど、たぶん朝から武文の頭の中は体育でいっぱいだったはずだ。だって僕もそうだ。男子の体育はサッカー。サッカーってなんでこうも、「上」と「下」をきれいに分けてしまうスポーツなんだろう。 ・ほんとなんよ、友達から聞いたもん、メイとサツキはもうこの世にはいないんだって。 あいつの、今よりも三年分幼い声が頭の中でかすかに揺れる。きれいな空を見ると思い出す。あの日がきれいな青空だったかなんて忘れたけど、きっとあいつがこの空みたいに透明で清々しいから思い出すんだ。今まで起きたうれしかったことや楽しかったことを大声で叫んだとして、その全部を吸い込んでくれそうな空。 記の空の分だけ大地がある。世界はこんなに広いのに、僕らはこんなに狭い場所で何に怯えているのだろう。 ・体育でチームメイトに迷惑をかけたとき、自分は世界で一番悪いことをしたと感じる。 体育でチームメイトに落胆されたとき、自分は世界で一番みっともない存在だと感じる。 僕は武文の背中を見ながら思った。大丈夫、サッカー映画を撮りたくなったら、ルールを覚えるところから僕と一緒にやればいいんだから。だから、もうちょっとだけでも、背筋を伸ばして走ろうよ。 世界はこんなに広いんだから。 ・僕らには心から好きなものがある。それを語り合うときには、かっこいい制服の着方だって体育のサッカーだって女子のバカにした笑い声だって全て消えて、世界が色を持つ。 ・梨紗がクラスで目立つのもわかる。梨紗だけじゃない、いつも私と一緒にいる沙奈、かすみ、みんな人を惹きつける外見を持っている。高校生活を送る上で女子にとって必要なものって、まず最低限は外見だ。その点私はラッキーだったな、なんて自分で思う。 細い一重で太り気味で髪の毛脂っぽかったりなんかしたら、それだけで友達できないって、どんだけ中身が面白いヤツでもさ。 ・小さくなっていく梨紗の背中を見ながら思う。高校生って不平等だ。たぶん人間的に梨紗より魅力的な人なんて、クラスにたくさんいる。だけど外見が魅力的じゃないから、みんな梨紗に負けるんだ。 ・くだらないかもしれないけど、女子にとってグループは世界だ。目立つグループに入れば、目立つ男子とも仲良くなれるし、様々な場面でみじめな思いをしなくてすむ。だって、目立たないグループの創作ダンスなんて、見ている方までもみじめな思いになる。 どこのグループに属しているかで、自分の立ち位置が決まるのだ。 だけど、時々、なぜだか無性に、どんな子でもいいからたったひとりだけの親友が欲しいと思うときがある。笑いたくないときは笑わなくてもいいような、思ってもないことを言わなくてもいいような、そんな当たり前のことを普通にできる親友が欲しいと思うときがある。私たちは、そんな気持ちを隠すように髪の毛を染めたり爪を磨いたりスカートを短くして、面白くもないことを大声で笑い飛ばす。 ・夕陽を浴びた爪はぴかぴかと光っている。ちゃんと見てないからわからないけれど、きっと今日もピンク色に塗られているのだろう。胴体をほっこりと覆っているベージュのカーディガンは今日もサイズが大きくて、スカートをほとんど隠してしまっている。 あかぶかの袖からほんの少し出た指と、ちいさな背中に背負ったEASTBOYの学生カパンと、赤と白のチェックの靴紐と、きれいにアイラインで囲まれた二重まぶたと高い声と甘えた喋り方と、とにかくすべてが計算されている。私はかわいくておしゃれで目立つ女の子なんだよ、と、全身が主張している。 俺の彼女はかわいい。確かにかわいい。 だけどたぶん、それだけだ。 ・きれいだ、山なりの眉毛もサラサラの髪の毛もしっかりしたアイラインも、ピンクの 頰も爪もマフラーも。 だけど俺は、本当にたまに、だけど強烈に、沙奈をかわいそうだと思う。 宏間の後ろ乗るのスキー、と、沙奈は勝手に俺の自転車の荷台にまたがっている。短いスカートのすそからのぞく細くて白い脚をぱたぱたさせながら、パンツ見えたらどうしょー、なんて笑っている。 沙奈はきっと、これからずっとああいう価値観で生きていくんだろう。カバンの奥の方に手を突っ込み、自転車の鍵を取り出す。「わーいニケツだニケツだー」と、喜ぶ沙奈。ダサいかダサくないかでとりあえず人をふるいにかけて、ランク付けして、目立ったモン勝ちで、そういうふうにしか考えられないんだろう。 だけどお前だってそうだろうが、と、夕陽に長く伸びる自分の影を見て思った。 ・ミスすんなよー!と友弘が尖った声を出す。今のは俺のミスってことで片づけられるんだな、と頭の中で確認して、シューズのつま先をトントンとした。ああやってミスしても、ミスすんなよーとか言ってくれる感じの奴もいないって、やっぱちょっと、さみしいよな。映画部の奴を見て思う。自分がミスしたのにそれすらもなんとなくもみ消されて、自分がいないように扱われて、女子なんかにそれを笑われて、なんかやっぱ、むなしいよな。 しっとりと汗で湿った肌の上を、風が足早に走り去っていく。 だけど、そんな気分も全部一瞬でなくなってしまうくらいのものが、あいつらにはあるんだ。 どっちがむなしいんだろうな、俺と。 ・あのぼさぼさのまゆ毛の下にあった瞳は、いつまでそんなカバンで登校してきてるんだよ、って、もういいんだよ、って、言ってくれていた。 キャプテンは今まで、練習の日程も試合の日程も、全部連絡してくれていた。だけど明日の練習試合なんて、俺は知らない。 もういいんだよ、気にするな、って、キャプテンは俺の肩に手を置いた。 夕陽よりも何よりもやさしい温度のてのひらを、俺の肩の上に、置いた。 はじめからサボるつもりなら、こんな重くて大きなカバンで学校に来ない。馬鹿みたいに道具だって毎日ちゃんと持ってきて、だけどサボることで誤魔化していた。 一番怖かった。 本気でやって、何もできない自分を知ることが。 ほんとは真っ白なキャンバスだなんて言われることも、桐島も、ブラスバンド部の練習の話も、武文という男子の呼びかけも、前田の「わかってるよ」と答えたときの表情も、全部、立ち向かいも逃げもできない自分を思い知らされるようで、イライライライライライラして、 背中でひかりを浴びる。 ・リュックを背負い直して、駅までの道を頭の中で確認しながら、私は、いまさっき自分で言った言葉、自分が思ったことの輪郭を、もう一度なぞる。 自分が好きだから。 私は「ジョゼと虎と魚たち」が好きで、同じクラスにもそれを好きな子がいる。ただそれだけのことだ。それなら、話しかけたほうが絶対に楽しい。絶対に楽しくなる。そんな単純なことなのに、どうしてこれまで踏み出せなかったんだろう。 靴経を固く結び直す。明日の放課後にしよう、話しかけるの。足もとがきゅっと固められて、頭の中によぎった小さな決意もいっそうその形をはっきりさせた気がした。
のんあるチョコレート@noalc_chocolate2025年11月29日読んでる@ 自宅147ページまで読了🔖 母親に対する実果の態度が大人だと思った。 みんな何食わぬ顔していても、何かしら抱えているんだよなと思わさせる。

のんあるチョコレート@noalc_chocolate2025年11月28日読み始めた@ カフェ95ページまで読了🔖 新刊のイン・ザ・メガチャーチを読む前に著者の過去作品を読んでみたくて。 高校生の頃の記憶が朧げに思い出された。



結@yi_books2025年11月23日読み終わった青くて痛いリアルだ……と思った。私自身はたぶん語り手の中の誰かに特別近いわけではないなと思うけれど、蓋をしていた過去と作中の描写に心当たりがありすぎて目を逸らしたい気分になることも多々……。高校生なんてもう10年も前(こわい)のことなのに今でもこうしてきっかけがあれば、リアルに思い出せるものなのだな。









- Biko@biko_2505122025年11月16日読み始めた読み終わった1ページ目からぐいぐい引き込まれる。素敵だ。2章「小泉風助」まで一気に読む。くー、たまんねえ。朝井リョウはバレー部だったのか?調べるとそうだった。そうだろう。経験者にしか書けない、張り詰めた緊張感がビシビシ伝わってくる。いいぞ。 2日目で読了。早く読みたい、でも、終わりたくない。そんな気持ちで本とオーディブルのハイブリッド読書。だんだんオーディオではもったいなくなる。東海道線で美しい海辺の風景を眺めながらこの世界に没頭する幸せ。ええなあ。最後、なぜ過去の話で終わるのかちょっと不思議だった。でもそれすら良し。次に読むのが楽しみになるじゃないか。




のんびり@book_rnc2025年11月7日読み終わったかつて読んだ少し前にあちこちオードリーに作者さんが出ていたので、作品を思い出して読み返し タイトルのインパクトが最高 心理描写がとてもキレイで痛い
あおこ@aoko--092025年10月2日読み終わったもう発売して13年なのかぁ。いつかは読んでみたいと思いながら、今年のナツイチでついに買ってみた。話はそれるけど、初朝井さんは何者で、しかも映画からの読書だったりしたけど、すごく心に残る作品だった。それと一緒で、とにかく心の描写がすごい。自分が子供の時にあった事などを思い出して抉ってくる感じ。なんなら、今もこういう一面あるよなぁって思いながら読んで、すこし凹むみたいな。そのせいなのか中盤まではなかなか読み進まなかったけど、そこを超えるとサラーッと読めた。当時19歳の人が書いただなんて。本当にすごいなぁ。にしても、上とか下とかっていうのん、今も昔も変わらないのね…
シマコ@_shi_ma_ko_2025年9月26日読み終わった桐島視点が出てこないのが面白かった。 タイトルから本文まで一貫して「桐島の周りの人」の視点で話が進む ・ 教室とか購買とか高校生だった頃を思い出して、自分の変化をほんのり感じた。 ・ 一方で、社会人になっても目立つ人と目立たない人はいて、それぞれ類友とつるむことに変わりはない。 ・ 『正欲』を読んで、YouTubeのおすすめに朝井リョウさんが何度も出てきて気になって読んだ。 他の作品も読みたい。

- 2歳児のパパ@PAPA_BOOKS2025年7月8日読み終わった【読了24冊目】 頑張って読んだ作品。頑張らないと読み終わらない作品。時代が同じなら共感できたのか。 ティーンの心情が描かれているシーンは受け付けないということがよくわかった。

明乃@akeno_yue1y2025年5月22日読み終わった久々に一気に本を読んだ。青春の中の、一瞬のひかりに胸をチクチクと刺されながら、文に渦巻く熱にページを捲る手が止まらなかった。いま読んでよかったな、と思う。

ふーる@fool62025年1月7日読み終わった桐島が部活をやめたことの余波が周囲の高校生たちに影響を与えていく群像劇。桐島が登場することなく、様々な影響と各人の心の問題がピックアップし、見えない悩みの一幕に噛む、不思議な青春小説
カナデ@mochima31900年1月1日かつて読んだ読みたいなと思いつつ、なんとなく機会を逃していた小説。面白かった。 はじめは淡々と物語が進んでゆく。登場人物が増えてゆくごとに、その彼らに手を引かれて(彼らとおそらく私のそれが混じり合った)世界へ連れてゆかれる。何人もの手に引かれてたどり着いた世界は、何て言えばいいのかな…懐かしいとも違う切ないとも違う、酸っぱいのとも甘いのとも違う…ただ切実な、けれどどこか淡い世界でした。 大人のひとに読んでほしい。できたらその感想を教えて欲しい。
とみ@tomi0-01900年1月1日高校生だった頃を記憶じゃなく、肌感で思い出す感じだった。私にとっては、高校生から距離のある今だから読める小説かもしれない。浅井リョウさんの最新作を読んでみたくなった。

































































































