hina "ナラタージュ" 2025年12月30日

hina
hina
@hina
2025年12月30日
ナラタージュ
ナラタージュ
島本理生
(ネタバレ&感想) 葉山先生はどう転んだって主人公のことを選ばないのに、なんやかんやいって妻とよりを戻すに決まっているのに、中途半端に好きを伝えてきたり君の方が大事みたいな雰囲気を出してきて普通に最低男だった。主人公はダメで弱いところばっか見せてくる先生を、自分が守ってあげなくちゃ…という母性のようなものを兼ね揃えた愛に苦しめられており、これが沼、依存なのかと思った。 小野くんはただの性犯罪者ですからね、 小野くんも葉山先生も人間として弱い部分が大きいのは変わりないし、だからこそ主人公は2人に少なからず惹かれてしまったんだろうけど、ふたりの違いはなんだったんだろう。やっぱり自分だけがこの人の弱さを分かってあげているという優越感とか独占欲だろうか。小野くんは暴行に走る前に主人公に自分の弱さを暴力的な手段以外で吐露していたら結末は変わってたのかもしれないな。 柚子ちゃんの描写がなんのためにあったのか分からないって言う感想がたくさん見受けられたんだけど、個人的には男性の身勝手さを他人バージョンと身内バージョンで比較して書かれてたのかなと思った。やっていることは小野くんもレイプ犯もやってることは一緒だと思ったから。そこに女性の弱さとか男性と比べた生きづらさを感じたのは私が女性でフェミニストに通じる可能性がある性別だからなのか? 小野くん→泉→葉山先生と、だれもが想い人に対し、相手にふんわり拒絶されても切りきれない弱さを持っていたな。 それでも泉は葉山先生に無償の愛を与える覚悟ができていたのに小野くんは泉に見返りを求めており、そこが2人の違いだなと思った。好きでも無理やりの行為をしたり避妊をしなかったり道に土下座させたり怖さしか無かった。小野くん豹変しすぎて不快感しかない。 葉山先生にも泉にも小野くんにも誰にも感情移入出来なかったな、みんな人間臭くて飾らない性格がこの小説の魅力なんだろうけど見ていて苦しくしんどいものがあった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved