
橘海月
@amaretto319
2024年12月14日

地雷グリコ (角川書店単行本)
青崎有吾
2024年読んだミステリでこれが1位。
ゲーム強い射守矢真兎が、文化祭の場所取りや生徒会入りを賭けて心理戦を行う。ぶかぶかのカーディガンに飄々とした雰囲気、だが彼女はその風貌からは想像もつかないほど頭が切れるのだ…。
階段グリコにジャンケンと懐かしい遊びが思いもよらぬゲームとなる様は秀逸。
複数の物語からなる連作短編集だが、純粋にゲームと読み合いという点で「自由律ジャンケン」は一番先が見えなくて面白かった。普通のジャンケンに互いが一種類ずつ増やした五つの手になるだけで、突如複雑になり、いかにルールに添いつつその裏をかくか。カイジを読んでいるかのようだった。スリルと展開の良さが絶妙。
どれだけ言葉を紡いでも、この面白さを表現するのは難しい。とにかく読んで、読む最中にわくわくしてほしい。文句なしにおすすめ。
