Ayako "私のいない部屋" 2025年12月30日

Ayako
Ayako
@aya_rb
2025年12月30日
私のいない部屋
私のいない部屋
レベッカ・ソルニット,
東辻賢治郎
ソルニットが若い頃に感じていた、一人で世界のへりに立っているような感覚。 「自分、あるいは自分のジェンダーのものではないと思っていた力を手に入れようとした時期もあった」 私も、バイクの免許をとれたらな、と考えたり(自力で倒れたバイクを起こすのが無理そうで断念)、格闘技を習おうとあれこれ見学に行ってみたこともあった。どう考えても柄ではないんだけど、何か力を手に入れたほうがいいんじゃないか、と思っていた。この感覚って、女性やマッチョイズムが苦手な男性ならば、一度は感じたことのある焦燥感やうっすらとした恐怖なんじゃないかと思う。 p269「ネヴァダ各実験場で学んだのは、最悪の事態に取り組むには正面から向き合うべし、ということだった。背を見せて逃げれば追ってくるし、無視を決め込んでもいずれ不意打ちの餌食となる。正面から向き合う中でこそ、味方や力や勝利の可能性を見つけることができるのだ。」 p272「声をもつ、ということはただ動物として音声を発する能力をもつことではない。それはあなたの社会、あなたと他者の関係、そしてあなた自身の人生を左右する対話に加わるための完全な力を、手にすることだ。声をもつことには三つの鍵となる要素がある。それは声が聞かれること、信じてもらえること、そして重んじられることだ。」 訳者あとがき「そして、これは声の物語でもある。ソルニットは声に希望を託している。沈黙は死であり、死とは沈黙のことだ。声にこそ生と連帯の希望がある。(中略)声は個に沈黙を乗り越えさせると同時に、個と個を。あるいは個と社会をつなぎ、世界に変化をもたらす。世界を変え、権力の布置を変え、空間の配分を改める声とは政治そのものである。だからこそソルニットは街頭に立つアクティヴィストでありながら、同時に書斎において、とりわけ歴史について書く作家でありつづける。」
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