私のいない部屋

13件の記録
Ayako@aya_rb2025年12月30日読み終わったまた読みたいソルニットが若い頃に感じていた、一人で世界のへりに立っているような感覚。 「自分、あるいは自分のジェンダーのものではないと思っていた力を手に入れようとした時期もあった」 私も、バイクの免許をとれたらな、と考えたり(自力で倒れたバイクを起こすのが無理そうで断念)、格闘技を習おうとあれこれ見学に行ってみたこともあった。どう考えても柄ではないんだけど、何か力を手に入れたほうがいいんじゃないか、と思っていた。この感覚って、女性やマッチョイズムが苦手な男性ならば、一度は感じたことのある焦燥感やうっすらとした恐怖なんじゃないかと思う。 p269「ネヴァダ各実験場で学んだのは、最悪の事態に取り組むには正面から向き合うべし、ということだった。背を見せて逃げれば追ってくるし、無視を決め込んでもいずれ不意打ちの餌食となる。正面から向き合う中でこそ、味方や力や勝利の可能性を見つけることができるのだ。」 p272「声をもつ、ということはただ動物として音声を発する能力をもつことではない。それはあなたの社会、あなたと他者の関係、そしてあなた自身の人生を左右する対話に加わるための完全な力を、手にすることだ。声をもつことには三つの鍵となる要素がある。それは声が聞かれること、信じてもらえること、そして重んじられることだ。」 訳者あとがき「そして、これは声の物語でもある。ソルニットは声に希望を託している。沈黙は死であり、死とは沈黙のことだ。声にこそ生と連帯の希望がある。(中略)声は個に沈黙を乗り越えさせると同時に、個と個を。あるいは個と社会をつなぎ、世界に変化をもたらす。世界を変え、権力の布置を変え、空間の配分を改める声とは政治そのものである。だからこそソルニットは街頭に立つアクティヴィストでありながら、同時に書斎において、とりわけ歴史について書く作家でありつづける。」
Ayako@aya_rb2025年12月28日まだ読んでるp207 「自分や女たちが害を受けた、犯人は男だった。女がそういうと、それは男への憎悪だと非難されることがある。あたかも、実際に起きたことよりも、どんな状況でも彼女が朗らかにしている方が大事だといわんばかりに。あるいは、すべての男が屑ではないという事実の方が、一部の屑が彼女に危害を加えた事実より重要だというように。女の言い分が、内容いかんではなく人となりや感じのよさで推量されることはよくある。」 p211-212 「ジェンダーとは何かということは人それぞれが考えるもので、破れないルールはない。ルールを破ることには、代償はあるけれどお釣りが返ってくるくらいの価値もある。身の回りのゲイやレズビアンを見ているとそんな風に思うようになった。(…中略)彼らがあるべきとされる生き方を拒否できるのならば、私もまたそうできるのだ。」

Ayako@aya_rb2025年12月26日まだ読んでる@ カフェp137 「書物の中を生きること、それはさまざまに姿を変えながら内面や夢を生きることであり、想像の翼をひろげ、そこにはいない自分をはばたかせることであり、同時に不在を生きることでもあった」



Ayako@aya_rb2025年12月22日読み始めた@ 淡路島私にとってのソルニット元年だった今年。旅先でページを開き、大晦日に向けて少しずつ読んでいく。 p20 「鳥籠の戸を開け放っておくと鳥がしばしば自分から戻ってくるように、選択の自由を与えられた人間がそれを手放すことは珍しくない。(…中略…)彼らが自由を返上することには主体性からの解放も潜んでいる。そう感じた。けれど私にとっては、自分が独立していること、私だけの生活をもっていること、私の主体性、その深い孤独の一部さえも、私の愛の対象だった。手放すなんてことはありえなかった。」 p39 「時間は変化によって測られる。私が気づいたのは、変化を知るためには自分がそれより遅くなければならないということだ。同じ場所に四半世紀住んで、初めてそれが見えてきた。すぐには見えない。だんだんと見えてくる。」



