空飛ぶ円盤 "緑の我が家 Home,Gre..." 2025年12月24日

緑の我が家 Home,Green Home
「緑の我が家」読了。 短編集だとついキリのいいところで手を止めてしまうので今回は中編ほどの長さにしてみた。 ちょうど十二国記が話題になっていたので同作者の本を読みたくなり、手に取った。 地の文のうまさは流石。難読な箇所はないが、情景が浮かぶよう言葉が並べられており、終始よどみなく読むことができた。人物描写もよく、会話のテンポも良い。引っかかるところが一切なかった。 薄気味悪い緑の家と、謎めいた神社の存在が中盤まではそれぞれ動き、どう交錯するのかがフックとなった。中盤から直感的にネタ(伏線の種明かし)は分かったが、終盤のその明かし方は秀逸。 ホラーということで薄気味悪さを期待して手に取った本作だが、やさしくかなしい話だった。 一方で、ホラーの要素はきちんと残し、後味はいいもののハッピーエンドとは言い難い形で終わらせている。 明言されていないことだが、あの場所に家があったことを踏まえると、もしかしたら彼の家にもあの恐ろしい狂気の存在が取り憑いていたのかもしれない。 読了まで4日。情景を想像するのにやや手間取る。まだリハビリが必要。
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