ごっちん
@ikuko0418
2025年12月30日
水車小屋のネネ
津村記久子
読み終わった
厚い
と思ったら新聞小説だったのだ。
喋る鳥や、水車小屋の仕組みなど、ちょっと突拍子のない設定もあるけれど、読んでいくとどんどん立体的にリアルなものになってくる。
設定の不思議さよりも、物語の中心にずっと芯のように描かれていることあって、それが太くて強いからかな?
2人の姉妹が成長していくのに、たくさんのことが起こって、いろいろな人と関わっていく。
いま、自分の身の回りにいる子供たち(小さな頃から知っている)を見てると、人が育っていく過程で実はたくさんの大人たちが関わっていたりすることに気がつく。
関わりというと大袈裟だけど、元気かな、大きくなったな、とかのちょっと気にかけるという程度のことから、学校の登下校の途中に会うとか、風邪ひいたらジュース買っていくとか、お年玉をあげるかどうかを迷ってみたりとか。
周りの大人たちが彼や彼女のことを思ったり、気遣ったり、考えたり、あたふたしたり。
大人になってみると、いろんな大人たちが関わってくれていたんだなぁと気づく。
たぶん自分が子供の時も。
そして、大人ってもっと「大人してる」と思っていたけど、実は中身はあんまり変わってなかったりする。
親切にするっていう行動にも、まだ迷ったり躊躇したり、やっぱり静観したりもする。
会話もセリフのようでなく、言えることや言わないことがあるのも、とってもリアルだった。
「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」
時間があったらまた読み返して、感想を書いてみたいなぁ。
挿絵のほんわかした雰囲気も合っていた。
新聞の時の挿絵も全部見てみたい。
映画「グロリア」もまた見てみたい。
長い物語でたくさん人物が出てきたり、居なくなったりするのは、前に読んだ「光の犬」と似てる。
どちらかというと「居なくなる」のに近い年齢に私はなってきたんだなぁ〜。