本とコーヒー "宝島(下)" 2025年12月23日

宝島(下)
宝島(下)
真藤順丈
瑞々しさと生々しさが同居している不思議な筆致。読み進めるのに苦労はしたが、これは小説ならではの表現方法だなあ。沖縄の歴史を残酷に書きつつ、その理不尽の中で懸命に生きる人たちを描く。現代のモラルを考えるとうーんになる場面もあるけど、これだけの仕打ちを受けてきた人たちに紙の外からもうるさく言うのか?と自然に考えられた。最近リアルとフィクションの境目が薄れてきてる感覚があったが、久しぶりに境界線を思い出せた作品。フィクションを突き詰めるとリアルになり、逆もまた然り、なのだろう。
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