くまごろう📚 "ことり" 1900年1月1日

ことり
ことり
小川洋子,
小川洋子(小説家)
何回も読んでいて、何度でも読みたい小説。 静謐で端正な文章。 誰かの思考の詳細な記述がない。 個人名も出てこない。 現実にありえるけど、現実味がない。 読んでると、夢うつつに入り込むような感覚になる。 現実では色んなラベリングがされる兄弟だろうなと思うけど、そういう「社会から見た誰か」じゃないものを、切り取って見せてくれる。 小説を読む意味があるなぁと思う。 兄弟間と、兄弟から鳥への無償の愛。 ただそこにある、損なわれない愛。 恋すらも、報われることを期待しない、無償に近い、静かな恋。 兄弟が慎ましやかで、本当に好ましい。 存在の肯定と、変わらずにあるものの肯定を感じた。
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