みーる
@Lt0616pv
2025年9月21日
フランケンシュタイン
メアリ・ウルストンクラフト・シェリー,
小林章夫
買った
読み終わった
批評理論入門から入ったが、フランケンシュタインが怪物ではなく主人公である博士であることに驚いた。イメージは怖い。
ホラー要素はほとんどなく、生み出したものと生み出されたものという決して切れない縁は親子関係そのものだ。そして怪物が求めていたものはフランケンシュタインからの「愛」。子育てをするすべての人に読んでほしい素晴らしい作品だった。フランケンシュタインの言動や思想にはいささか共感しかねるが、自分が同じ立場ならそうしてしまうかもしれないと思わせるところも多々ある。特に、冤罪で処刑されたジュスティーヌ。本当のことを言えばジュスティーヌの罪は晴れるかもしれないが言えなかったフランケンシュタイン。そうなる気持ちもわかるが、処刑されたジュスティーヌより辛いなんてことはないよフランケンシュタイン…エリザベスやクラヴァルのようにある種、理想化された人間の中でフランケンシュタインの人間らしさが際立っていた。
怪物の人の役に立ちたい、人と関わり合いたいとする回想では感動的な要素もありつつ、それは敵わないという不条理な世の中を突きつけるきっかけにもなっている。見事な構成だった。
子育てをするすべての人に読んでほしい。