
渡辺洋介
@yskw0514
2025年3月9日

本なら売るほど 1
児島青
読み終わった
気になっていた一冊、一時期品切れで各書店の在庫検索でもヒットせず
重版出来のタイミングで手に入れた。
繊細に描かれた作品世界に引き込まれる、本棚と背表紙の質感が確かにココにあるという実感をもたらしているのだろう。
本棚づくりに励む「ジョージさん」の第4話では天アンカットや造本のくだりが出て
自分はモノとしての本はそんな興味がなく、かといって電子でもよいかといえば紙の本のデバイスとしての優秀さ(書き込める、フィジカル的に場所を把握できる)が勝るぐらいの認識でいたのだけれど、本書の紙質やパラフィン紙を模した見開きなど本体720円でここまで凝った造本に
(大量に売れるコミックならではとはいえ)やはりモノとしての存在感もイイなとグラつく心持ちになった次第。
また、着物を着た女性の第5話ではやはり自己愛に満ち溢れた格好は苦手だなと思ったり、
いや、普段自分は人がどう思うかより好きな恰好をすればいいんだよ!と言ってるだろと
こちらもグラつく心持ちとなった。
不惑の年、最終年でもまだグラつく。
