
橘海月
@amaretto319
2024年6月26日
嘘つきジェンガ
辻村深月
読み終わった
思わぬ詐欺に加担することとなってしまった三人の物語。コロナ禍でバイトがままならない大学生、息子の中受で大金を支払った母、人気漫画家に成りすましてサロンを開くフリーター。
三者三様の「こんなはずじゃなかった」が見につまされる。加害者の彼らも実は被害者なのだと思わせられる。
一話目で、主人公が軽い気持ちで始めた「バイト」が詐欺だと、じわじわ理解しつつも引き返せない状況に「本当は詐欺ができる人じゃないのに…」とやるせない気持ちになった。でも、もしかするとニュースで目にする人達こそが、本来は詐欺をするはずじゃない、引き返せなかった人達ではとも感じる。彼らは決して特殊な人ではなく、我々と地続きなのだ。
