
九日
@kokonoka
2025年2月8日

呼人は旅をする
mame,
長谷川まりる
読み終わった
とてもよかった。呼人はマイノリティのメタファーとして描かれていて、当人、友人知人、家族、サポートする行政側など広々な視点からの短編集で、分かりやすく、薄味にならず、旨味がある良いご飯を食べた感じ。
呼人にこういうことを言ってくれる人がいたらいいな、と思った台詞が後半で出てきてオッと思いつつ、それに対する返しも好みで心地よかった。ラスト2篇の「男を寄せる」と「渡り鳥」が特に好き。
この著者の過去作も読みたくなったのでリストに追加する。
