橘海月 "九度目の十八歳を迎えた君と" 2024年4月13日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2024年4月13日
九度目の十八歳を迎えた君と
営業マンの間瀬は、駅のプラットホームで高校の同級生を見かける。卒業してかなりの年数が経っているのに、彼女は18歳の変わらぬ姿のまま高校生で…。違和感が払拭されてゆく過程はよかったものの、最後のオチは唐突というやや肩透かしだった。 ただ、作中の教頭先生とのエピソードや、卒業した先輩が放つ年齢についての吐露は身につまされた。若いうちは将来に夢を見て、歳を重ねると若さに夢を見るのだ。どこまでいっても辿り着けない、でも確かにあったその煌きを手放してしまった人が多い分「夢を叶えた」者への羨望が強くなるのかもしれない。 ラストのオチが、私には全く「それがどうした?」となってしまったのは、主人公が29歳だろうが26歳だろうが大して変わらないのでは?と思う程度に自分が歳を取ってしまったせいかもしれない。学生の頃は私も1〜2歳差をもっと大きく感じていたのに。
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