
橘海月
@amaretto319
2024年2月10日
汝、星のごとく
凪良ゆう
読み終わった
とても苦しい。この先苦しくなるとわかっていても引き返せないし、何度時間を巻き戻して同じ結果になっても突き進むしかない苦しさ。櫂と暁海の二者の視点が交互に行き来し、出会いの瀬戸内の島から東京へと距離が開くごとに心も遠ざかる。青春と成長と苦さの物語。
高校生の恋人同士がつきあい、そこで別れたらただの点であり、ほろ苦くもいい思い出となるかもしれない。けれど、高校を卒業してもその後もつきあいが続くと、それは線となり幾重にも複雑さを増す。櫂が夢を叶えて絶頂にある時は暁海が孤独を感じ、暁海が夢を叶えた時には櫂が孤独で…。両者の対比が絶妙で苦しい。このすれ違いも変化の多い若い恋愛ならではだと思う。
