
橘海月
@amaretto319
2024年9月28日

神の値段
一色さゆり
読み終わった
人気作家川田無名。日本と中国にルーツを持ち、18歳でニューヨークに渡った彼は、過去見向きもされなかった。今は専属ギャラリーの唯子と二人三脚で作品を発表し、本人は表舞台に一切顔を出さない。唯子に憧れ働いていた佐和子だったが、唯子が謎の死を遂げてしまい…。
物語は殺人という謎もさることながら、プライマリー・ギャラリーと作家の関係性、一見華やかな美術界の、芸術だけでなく投資としての側面。何千万もする作品を迷いつつも買えてしまう財力のコレクターなど、一筋縄ではいかない世界の謎の方にずっと心惹かれる。主人公が感じる場違い感は、終始読者のそれだ。