神の値段

4件の記録
siu@rain07302025年12月18日読み終わった再読高校時代、原田マハさんの本を読んで、アート・ミステリの面白さを知った。そんな中で出会ったのが、一色さゆりさんだった。 「神の値段」は特に現代アートへの理解が深まる1冊になっている。ギャラリーやオークションなどで値段を決めるという行為が、作品にどのような影響を与えるのかについて知ることができた。お金持ちの娯楽で絵画が消費されることに疑問を抱いていたが、購入者にもそれぞれの哲学を持って、アートというビジネスに向き合っているのだと気づいた。


橘海月@amaretto3192024年9月28日読み終わった人気作家川田無名。日本と中国にルーツを持ち、18歳でニューヨークに渡った彼は、過去見向きもされなかった。今は専属ギャラリーの唯子と二人三脚で作品を発表し、本人は表舞台に一切顔を出さない。唯子に憧れ働いていた佐和子だったが、唯子が謎の死を遂げてしまい…。 物語は殺人という謎もさることながら、プライマリー・ギャラリーと作家の関係性、一見華やかな美術界の、芸術だけでなく投資としての側面。何千万もする作品を迷いつつも買えてしまう財力のコレクターなど、一筋縄ではいかない世界の謎の方にずっと心惹かれる。主人公が感じる場違い感は、終始読者のそれだ。