
橘海月
@amaretto319
2024年10月13日
もう別れてもいいですか
垣谷美雨
読み終わった
58歳の澄子は、同級生の喪中葉書に夫の訃報とあり動揺する。羨ましい…と沸いた気持ちは、同じく同級生の美佐緒が離婚したと聞いてより加速度を増して…。田舎で噂が広まる状況での離婚、40代ではなくもう50代の離婚と揺れ動く主人公の気持ちがリアル。
幾度も揺れ動ききつつも、幸い主人公はなんとか離婚に至るのだが、お金がなく噂が広まる狭い町や世間体に縛られ、子や親戚からの説得に応じて離婚できない澄子のような女性は多いのだろうと思わせられた。同時に若干古さも感じられ、今50代後半の女性はもっと生きやすいのでは?と願わずにはいられない。
澄子の夫に対する嫌悪感が、微に入り細に入り丁寧に描かれていて、これは離婚止むなしだなと思うと同時に、いやもっと早くに声をあげていればと思わずにはいられなかった。母を見て育った姉は生涯独身を、妹は同様に夫の奴隷を選択している時点で、無理は美徳でもなんでもないと心底思った。