しんどうこころ "美しい夏" 2025年12月30日

美しい夏
美しい夏
パヴェーゼ,
河島英昭
少ない言葉数と空白の多い文体が印象的で、その沈黙自体に美しさがある。 処女喪失に伴う罪の意識、行き場のない切なさ、青年期の恋が孕む危うさが、感情を説明することなく描かれる。 それらは道徳や劇的展開へ回収されず、 未成熟な感情として静かに残される。 また、女性の心理描写の巧さにも感心した。 行動や沈黙を通して心情を浮かび上がらせる手つきは、男性作家にありがちな観念化を避けている。
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