
橘海月
@amaretto319
2025年2月8日
うるさいこの音の全部
高瀬隼子
読み終わった
ゲームセンターで働きながら、小説を書く朝陽。物語は彼女が描く小説としての私と現実とを行ったりきたりする。前半は小説に重きが置かれ、物語の私が前面に出てきていたのが、後半は作家としての有日と朝陽がギャップや嘘に悩む姿が印象的だ。
特に、小説家としてデビューしテレビに出た途端に地元の知らない同級生がSNSにあげ、職場の同僚がサインを求めるあるあるから、賞をとりインタビューを受ける朝陽がさもあったかのように嘘をつくのを止められないのまで、彼女のアンバランスさが苦しい。彼女が本当の自分には価値がないとずっと思っているのが。
