橘海月 "君の膵臓をたべたい" 2025年2月15日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2025年2月15日
君の膵臓をたべたい
膵臓の病気で余命宣告された桜良と、偶然その秘密を知った僕。彼女から時には「仲良しくん」時には「地味なクラスメイトくん」と呼ばれ、彼女の事情を知りつつ変わりない日常を過ごす僕は、桜良に振り回され高級焼肉にスイーツに、果ては旅行すらしてしまう。死が確定された刹那の交流は、ある日突然終わりを告げる。 桜良がしたためた「共病文庫」は、日記であり、彼女が仕掛けた未来への幸せな時限爆弾でもあった。そこには愛が溢れていて、私はなんとなくわが子を残して死ぬ親の気持ちに近いものを感じた。自分の感情よりも、もう少し俯瞰的な視点で大事な人の将来を願う。彼女は自分のためでなくこれを書いたのだと。 【ネタバレ】 この本を私に勧めてきた娘は「私はてっきり、最後に通り魔に刺されて死ぬのは僕の方だと思ってたんだよね」と言い放っていて。それなら冒頭で桜良の死と葬儀とを語っていたのは誰だ?ってなるので、私はそれはないと思っていた。お約束な流れの中でこそ輝く物語ではと。
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