
橘海月
@amaretto319
2025年2月22日
小説の神様
相沢沙呼
読み終わった
中学生デビューするも売れない小説家千谷一夜。彼の高校に同じく中学生デビューの小余綾詩凪が転校してきて…。著者を投影した主人公作家の苦悩がこれでもかと描かれる中、美少女詩凪の設定に「人物が書けてなさすぎだろう…」とメタな突っ込みが入るのがおかしい。
主人公が感じる売れない作家の苦悩が生々しく、どうしても「これ作者の気持ちの吐露では?」と思わずにはいられない。物語の大半も、売れない小説を書く自身へのどうしようもない世界への呪詛が続くので、読んでてかなり辛い。「そんなことはないよ」と言って欲しいのでは?と喉まで出そうになる。
それはそれとして、本が、特に小説がおかれた現状は厳しく。書店はどんどん潰れ、初版部数はどんどん減らされているのは事実で。何十万部も売れるベストセラーが小説でないことも多く、私はやっぱり小説がたくさん売れて書かれてほしいと願わずにはいられない。面白くない小説も含めて、たくさん。
