
橘海月
@amaretto319
2025年3月16日
27000冊ガーデン
大崎梢
読み終わった
#ミステリ
高校の図書館司書である駒子と、納入する書店員の針谷。彼らは本を通じて生徒と関わり、時には謎解きも引き受ける…。章を重ねるにつれ、駒子の過去の赴任校や生徒の複雑な事情など、やるせない出来事が明かされる。同時に本がもたらす希望や掛け替えのなさも。
学校によって図書館の置かれた状況は様々で。本に興味のない生徒が多い学校も、本を読む時間を無駄とされる校風の学校もある。娘が進学した中学は高校合同の図書館があり、入学以来彼女は常連だ。そのラインナップを聞く度に羨ましくなる。私の中学も高校も図書室(館ではない)は充実してなかったから。
それでも中学も高校も、私は比較的図書室に通っていたと思う。そこには古い漫画があり、自習用の大きな机があった。最新本はなくとも何かしら気になる本はあって、古びた本棚をうろうろしながら眺めているだけでもよかった。学校の図書館は狭い世界で生きている生徒にとって、別の世界へ繋がる扉だった。