橘海月 "謎の香りはパン屋から" 2025年3月22日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2025年3月22日
謎の香りはパン屋から
大阪豊中市でパン屋のアルバイトをする小春がちょっとした謎を解き明かす…。う〜ん、正直「同じ舞台で起こる日常ミステリを描いた連作短編集」にやや食傷気味かも。この本のひとつひとつの謎が弱く、解決がやや強引なせいで余計にそう思うのかもしれない。 同じだけ謎を詰め込むのなら、主人公が長編で大きな謎を追う合間に、途中で小さな謎を解決してゆくスタイルの方が私の好みだ。連作短編集で小さな謎解きの詰合せは、ともすると長編で大きく魅力的な謎と解決が書けない逃げにも見えてしまう。登場人物は魅力的だっただけに少し残念な気持ち。 このミステリがすごい大賞という私の先入観も悪いんだろうな。ただ小説を読むぞだったら、ミステリ要素もある本として楽しく読めたのかも。どうしても大賞にはミステリとしての期待値が高くなってしまうから。小説として不出来でもトリック一点突破でもいいから、ひたすらミステリとしての価値を。
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