Rye
@Rye_612
2024年7月25日

汝、星のごとく (講談社文庫)
凪良ゆう
またも毒親によって人生を壊された2人の物語。2人とも理性的すぎると思った。どちらも親によって苦しめられてきたという点は大いに関係していると思うが、20代であそこまでの境地に達することができるのは凄い。特に暁海はとも島という閉鎖的な空間で育ったせいで、環境を簡単に変えることができず、いつまでも母親の世話をしている。櫂が死んだ後も島に帰ってきていることから、島に対しても愛着を感じているんだろうなと。そんな暁海が北原先生とパートナー関係のような現代的な結婚を選ぶのが面白い。あと2人とも親を大事にしすぎ。俺は母さんとは仲が良いけど、もしあんな風に変貌したら容赦なく切り捨てると思う。どんな関係性があってもその人に経済的に依存する行為だけは絶対にダメ。自分の人生の手綱は自分で握る。人は何かを頑張るためには他者に用意されたものではなくて、自分で選んだものである必要があるということがわかった。この本を読んでいるときは体験したことのない感情でいっぱいになった。この圧倒的な他では体験することのできない読書ならではの体験だと思う。
