Rye
@Rye_612
2024年10月6日
硝子の塔の殺人
知念実希人
ミステリー好きでよかった。これほど、数多のミステリー小説が刊行されてきた中でここまで独創性のあるストーリー、結末を用意できる作者の能力に驚かされた。アガサ、クリスティーや綾辻行人を始めとした現実のミステリー作家たちが残した作品や技法をまじえ、敬意を評しながらも彼らを超えたとも言えるとんでもない作品を生み出した。はじめはミステリの定番である倒錯モノかと思いきや、別の事件が発生し、さらにその事件が解決したかと思えば、フィナーレに向けて怒涛の展開へと進んでいく。特に7割を超えてからの先が気になる展開は凄まじく時間を忘れて読み進めていってしまった。優馬が突然あそこまでの推理力を発揮するのは少し不自然ではあるが、自分の犯行がバレてしまい、緊張状態が解けたからこそあの力が発揮されたとも考えることができる。これはまた必ず読みたい。