Rye
@Rye_612
2025年5月31日

容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野圭吾
数学にしか打ち込めなかった石神が初めて深く女性を愛し、彼女の殺人を庇おうとする。彼女のアリバイを確固たるものにし、自分の決意を固めるために最も非論理的な罪まで犯してしまった。なぜそこまで彼女を愛したのか、それは終盤に描かれる。誰からも必要とされない人生の退屈さに絶望していたところに現れた彼女。そんな彼女のためなら例え自分が捕まり、名誉を傷つけることになっても構わない。最後の石神の嗚咽のシーンは映画だとより感動的で、邦画も捨てたモノではないと思わせてくれる。