
橘海月
@amaretto319
2025年8月13日
青くて痛くて脆い
住野よる
読み終わった
#ミステリ
大学四年生の5月、内定をとり就活を終えた楓は、心残りである「モアイ」と戦うことに決めた。モアイは大学一年だった楓が、当時友人だった秋好と2人で結成した秘密結社だった。小さな非認可サークルから肥大化したモアイは、いつのまにか別物となっていて…。
著者の作品をいくつか読んでいる私は、序盤から「秋好がこの世界からいなくなった」という言い回しを疑っていた。これ、彼女が亡くなったとミスリードしたいのでは?性別不明なリーダーが実は秋好なんでしょ?と。過去綾辻行人のある作品で際どい表現の叙述トリックも頭をよぎり、きっとそうだと。
最大限の謎が早々にわかってしまっただけに、小説の楽しみは半減してしまったが、登場人物はどれも一筋縄ではいかない人ばかりで、そこはよかった。主人公につきあってくれる彼もバイト先の彼女も、魅力的でいい意味で裏表があるのがよい。そして、主人公とモアイは肥大化した自己が表裏一体だなとも。
