なら
@nrayako
2025年1月2日
透明な螺旋
東野圭吾
読み終わった
ミステリーとしてのストーリー構成の絶妙さはいつも通り言うまでもないけれど、今回しみじみと感じたのは、ガリレオシリーズは湯川学という人の人生をずっとたどっていく物語なんだなということ。気づいてみればいまさら何をと思うのに、初めて気づいてはっとした。
湯川先生が、はじめのころよりずっと丸くなって、人間らしい面を隠すことなく見せるようになったということに私の心は一番動いた。人は変わるんだ、出会う人、経験すること、そういったもので、変わらないものなどなにもないんだとそういうふうに思えた。
余談だが2024年後半は、数か月かけても「危険なビーナス」を読み終えられなくて結局諦めた。またいつか機会があれば。しかし今作読了後、もしかして読み終えられなかったのは、ストーリーの中の重要点の違いなのかもしれないけれど、伯朗の周囲の女性の外見をいちいち評するところに辟易したからだったのかもしれない。
東野さんの作品は、古い作品はミソジニーを感じるところがあり数年避けていたが、今作はそういったノイズ(ごめんなさい)にあまり邪魔されずに読めた。作品は好きなので、著作はほぼほぼ読んでいるけれど、そういえばお人柄、価値観についてはこれまで興味を持ってこなかったな。東野さんに限らずどの作品もそう。作家読みはするけれど、あとがきは付いていれば読むけれど、まで。2025年は東野さんがどういった思いで執筆をされているのか、そういったインタビュー記事なんかがあれば読んでみたいな。