
橘海月
@amaretto319
2025年9月15日
2020年の恋人たち
島本理生
読み終わった
急逝した母の代わりに、オープンするはずだったワインバーを継いだ葵。母はずっと既婚者の愛人だった…。母へのわだかまりや、周辺のややこしい男性関係が主人公に影を落とす中、新しい店とその店員松尾だけが希望や光となっているような気がした。
近藤史恵や柴田よしきのシリーズ作品のように、食べ物を提供する側の物語が好きだ。特に一から何かを始める場合の、自ら全てを選ぶ自由さとその引換えに抱く怖さとか。その何倍も「自分の店の味」として胸を張れる喜びとか、そういった怖い、でも楽しいのわくわく感が読んでいるこちらにも伝染するのがいいのかもしれない。
話の中で、主人公がたくさんお酒を飲んで食べるシーンがでてくるのもよかった。
