
橘海月
@amaretto319
2025年10月25日

名探偵にさよならを
小西マサテル
読み終わった
#ミステリ
シリーズものは、回を重ねる毎に登場人物への愛着が湧くが、同時に飽きるのが難しいところ。その点で三作目での完結はちょうどいい。レビー小体型認知症の祖父の病気が進行する中、楓は断捨離を行うが…思い出の事件から豪華客船まで安楽椅子探偵の推理が冴える。
冒頭から、江戸川乱歩を彷彿させる“小林少年”が登場し、一話完結の間に謎の医師の診察場面が挟まれる。バラバラだった事件が一つの線として繋がる…。手法としては面白いが、著者特有の「トリックが強引すぎる」がどうしても目につくので、ミステリとしてはイマイチ感が否めない。このあたりは作者との好みの違いもあるのかも。祖父と楓、楓と男性二人の関係性の物語として読むなら全然いいのになぁ。

