ぼぺにゃん "地球にちりばめられて (講談..." 2025年12月31日

地球にちりばめられて (講談社文庫)
物語全体もおもしろいし、くすくす笑える描写があちこちに。そもそも「パンスカ」の発明、最高! デンマークは世界で1番住みやすい国、それは食べ物にこだわらないので政治が清潔で暴力が少ないからとか、食べ物の味なんか気にしないスカンジナビアやオランダの人間は背が高くなる、と根拠なく?主張するデンマーク人男子が登場する。主人公は若いときのビョーク似のHiruko 。滅びてしまった日本らしき国の難民で同じ母語を話す人を探している。ラースフォントリアー、田中角栄(日本列島改造計画のせいで日本が消滅したらしい)、ムーミン(冷戦のストレスで痩せてしまい新潟に亡命、おいしいお米を食べてふくよかさを取り戻し、冷戦が終わると老後の保障の手厚いフィンランドに帰国)、左翼の北極探検家クヌートラスムッセン、クロードモネなどがちらちらと見え隠れして楽しく複雑な味わいの小説 以下、笑わせてくれる描写の例。 ドンマイ・ナンバーというのが出てくる。日本では大災害で戸籍書類が大量に失われて、生き残った人には新たに生存者番号が付与されたんだけど、「生存者番号」ではあまりに悲惨なので、住む家がなくなっても大丈夫、元気出せというメッセージを込めてこの番号はドンマイ・ナンバーに改称されたという… Hirukoがある色を見て「テラコッタ色」という色名を思い出す描写。「鮭色」から桃色、煉瓦色、たらこ色、タラコ、タラコッタ(笑)を経て「テラコッタ」。最高!
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