
choco
@bananachoco
2026年1月2日
暁星
湊かなえ
読み終わった
誰もが連想するあの事件のオマージュとか被告人擁護のような話なのかと警戒しながら読み始めたのが本当に失礼過ぎて申し訳なかった。
犯人の手記はフィクションで、犯行時に偶然居合わせた作家の小説がノンフィクションという交錯に辿り着いた時、二人の純愛に敬意すら覚えた。
登場人物全員にそれぞれの物語があり、複雑に、シンプルに、絡み合う。この作品に主人公はいるけれど、一人として脇役はいない。
素晴らしいと思うのは、宗教や信仰心は否定していないこと。宗教は信じる人のためにあるが、教団は信じる人を操作した。宗教自体が悪なのではなく、教団の在り方に問題があるということを忘れてはならない。
私も自分が不幸だと感じた時は、「私の失った幸せは、大切な人のところに行っている」と思えるようになりたい。「そう考えれば悲しくない」から。
