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@manimani_845
2025年3月5日

キッチン
吉本ばなな
再読中
高校生の終わりか大学生の初めごろかな、読んだことある
『ムーンライト・シャドウ』に不覚にも泣いた、ボロ泣きだった テーマも内容もあまりにありきたり、卒業制作のものなのでまだ技術力も十全ではなかっただろうに
こんなに陳腐なもので泣ける自分が憎いような、心が綺麗で安心したような、まだまだ雑魚だなと拍子抜けしたような
吉本ばななは、学生の若くて固くて未熟な恋を馬鹿にせず、全ての恋を1回きりのものとして扱ってくれるからよい
「それが最後かと思えない程度の恋なんて、女にはひまつぶしもなんない。」(p.196)
全くもってその通りである。
