
酸菜魚
@suancaiyu
2025年12月31日
ソーシャルメディア・プリズム
クリス・ベイル,
松井信彦
読み終わった
@ 自宅
ソーシャルメディアを使うと入り込んでしまう「エコー・チェンバー」に対する思い込みを正してくれる本。
アメリカの民主党と共和党の間の政治的分裂を、ソーシャルメディアの観点から読み解く。
エコー・チェンバーを出ると、反対側の意見に触れて考えが軟化すると思いきや、攻撃されたと捉えてより思想が過激になっていく。エコー・チェンバーによって隠されていた刃が、部屋を出たら自分に届いてしまう。
我々がソーシャルメディアに中毒的に没頭してしまうのは、自分のさまざまなアイデンティティを提示してどのように周囲に受け取られるかのフィードバックを得て修正していく、というサイクルを非常に短時間に回せるから。
ただ、そのフィードバックは歪んでいる。ソーシャルメディアは自分の社会的位置付けの把握に役立つ鏡ではなく、歪んで屈折した像を返すプリズムである。
最後に筆者が、「こんなソーシャルメディアもいいんじゃない?」と提案している。
"政敵を見事やり込めたユーザーにではなく、どちらの党派にもアピールするコンテンツをつくったユーザーにステータスを与えるプラットフォームを。"
人気は出ないかもしれないし、広告はあんまりつかなさそうだけど、今のXとかよりは平和で前向きな世界になりそうだと思った。