
プカオ
@panshg_0118
2025年9月1日
1973年のピンボール
村上春樹
読み終わった
感想
これは決別の話だ。鼠は故郷とジェイズ・バーに、『僕』はピンボールである3フリッパーのスペースシップに。物語は鼠のパートと『僕』のパートの2つを交互に進行していく構成であり、2人共最後には各々の大切な存在と別れるのだが、その過程はまるで違う。鼠はいつ別れを切り出すか悩み、そういった繊細な描写が印象的だった。『僕』とスペースシップとの会話はその表現だけで『僕』の持つスペースシップへの想いが理解できるし、そんな大切な存在と別れる場面がどこか切ない気持ちになった。前作もだが、登場人物達の何気ない会話がまるでオシャレな洋画を観ているようで、心地良かった。

