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@bunkobonsuki
2025年12月31日

12月31日。
今年最後に紹介するのは、とある書店のお話である。「一万円選書」で知られるいわた書店の店主が自店について語ったこの本は、カテゴリーとしてはビジネス書になるだろうか。だが、そのビジネスはあまりに素朴だ。
この本では全国の本屋が悩ませる「どのように本を売るか」に対する回答を出している。曰く、「一万円を出してもらう代わりに選書する」だ。
すごくシンプルである。でも、誰もやらなかった。選書家や本屋が新設の店に対して選書することはあっても、個人に選書するサービスはなかった。このサービスが功を奏してから、続々と後追いする書店が出てきた。
本書を読んで感銘を受けたのは、本書の著者が「一万円選書」を周囲に勧めていることだ。資本主義の論理であれば、真似されにくいサービスを展開するべき、真似する同業者には鉄槌を下すべきという理論になろう。そうしないのは著者が業界全体を考えているからで、ぜひ周りに読んでもらいたいと思った。
長々と書いたが、今年も終わりが近づいた。
最後にこの本を紹介することができて幸甚である。
来年もよろしくお願いします。





