
みっつー
@32CH_books
2025年12月31日
スマホ脳
アンデシュ・ハンセン,
久山葉子
読み終わった
スマートフォンとの付き合い方を考えあぐねている。
友達でもないし、親でもない、恋人かと思えばそれも違う。
しかし、この中の誰よりも一緒にいる時間が長いのがこいつ、スマートフォンである。
朝、目覚ましのアプリで起床して、ポケポケ(ポケモンカードのアプリ)で昨日の深夜に引けなかったパックを引く、YouTube studioという自分のチャンネルの情報が見れるアプリでアナリティクス(今自分のチャンネルがどれくらい注目されているか分かるやつ)をチェックし、ついでに各SNSアプリもチェックする。
この時点で何回アプリって書くんだよって感じである。
そこから、昼も夜もなんやかんやでスマートフォンを触ったり、舐め回したりして、そして今、noteに文章を綴っている。
アンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』という本を読んだ。
2021年爆裂に売れたらしいこの本だが、タイトルのインパクトも去ることながら表紙も実にキマっている。
脳にスマホ刺さってんだもん。こえーよ。
この本を読むと現代人が如何にスマートフォンという存在に集中力を持っていかれてるのかということがよく分かる。
とある実験で驚いたのが「スマホを教室の外に置いてきた組」と「触ってはいけないけれど、スマホをポケットに入れている組」でテストをしたらしい。
その結果「スマホをポケットに入れている組」の方が成績が悪かったというのだ。
もう特級呪物じゃんそんなん。
ドーパミンについても書かれていたのだけれど、私は「テンションが上がった時にワー!」ってなるのがドーパミンだと思っていたのだが「今から目の前のこれに集中しろやー!」ってのがドーパミンだという。
これはそもそも遥か昔の人間が猛獣を狩ったり、植物など採取していた時代の名残であり「目の前のことに集中しないと今日のご飯が食べられないでしょうが!!(怒)」ということらしい。
スマートフォンは我々人類にそのドーパミンをめちゃくちゃに与えてくれる呪物である。
毎日はち切れんばかりの情報を与えてくれて、調べたいことは全て知っていて、AIに頼めば相談事も乗ってくれる、幅の薄い出来杉くんみたいなやつである。
そんなドーパミン界のエレクトリカルパレードみたいなやつを、全世界の人間が基本的には一人一台持っているというのだ。
ヤバすぎるだろ。
ボールペンだってこんなに持ってないかもしれない。
それ故に、スマートフォンは、スマートフォンそのもの自体が思考のジャミングをしてくる呪物と成り果てていることがこの本を読むとよく分かる。
もちろん、付き合い方や、距離の取り方を間違えなければ問題はないのである。
これを読んでいるあなただって毎日ずっと部屋に出来杉くんがいたら流石に気持ちが悪いはずだ。
子どもの頃、親に「ゲームをしすぎると馬鹿になるよ」と言われていたものだけれども、今は親の方がスマートフォンを凝視し続けているし、電車に乗れば皆下を向いてたまに気分で電車移動をしているはずである櫻井翔を見逃している。
スマートフォンを使い過ぎることへの弊害は、精神的なストレスもかなり多い。
SNSでは常に人から見られている感覚、自分を承認して欲しいのに「いいね」が貰えない、恋人に連れてきてもらった超高層レストランとシャンパンの写真(2枚目くらいにはホテルのベッドの上にブランド物の紙袋に入ったプレゼントの写真3枚目には2人のツーショット、4枚目は洗面台のところでフラッシュ撮影してるなんかよく分からんけどエロそうに感じる写真)、などなど、様々な情報の波が押し寄せる。
これで疲れないわけがない。
私は今、なんかインスタとかでいそうな感じの女の人の写真を考えてるだけでもどっと疲れた。
こういった疲れから、やはり人は鬱状態になるというのだ。
詳しくは本をちゃんと読んで頂きたいのだけれど、後半の「運動しよ!運動!」感がめちゃくちゃ良かった。
確かに気持ちが鬱屈としている時は散歩とかしたり、気分転換にストレッチをしたり、私だったらブルブルマシンに乗ったりするとめちゃくちゃ気持ちが晴れる。
あとはやっぱりゲーム実況もかなりのストレス発散である。
大きい声出しすぎて頭の血管がブチ切れそうになる時もあるけれど、多分サウナと同じ効果があると思う(絶対に違う)。
脳のメカニズムや、実際に自分がどんなことでストレスを感じるのか、それが俯瞰して理解できる本だなぁと感じました。
ちょっと最近、脳が疲れている感じがするなぁという方にぜひ読んで欲しい(はーい)。
