
永倉あんず
@Anzngkr
2021年6月28日
茗荷谷の猫
木内昇
読み終わった
全てが少しずつ繋がった短篇集。
単品で読むと絶妙なところで話が終わってしまいなんだか後味が良くないのだけど、篇を跨いで登場する人物の口からそれまでの短篇の主人公たちの行く末(死んだり、結婚したり)を知ることになる。
彼らはもう、風の噂や彼らの記憶の中にしか(或いは記憶の中にすら)存在しない。時はそうやって過ぎてゆく。
「てのひら」はセンター試験の過去問で出会った。
胸に何かが突き刺さったような気持ちになって、授業中にもかかわらず泣いた覚えがある。
色々な意味で特別な存在だった母が世間知らずの田舎者に見えてしまうのは辛いものだ。