
つみれ
@tmr_kr
2026年1月1日
痛いところから見えるもの
頭木弘樹
読み終わった
とても良かった。頭木さんの作品を読むと、いつも、本当に知らないことがたくさんあるなぁと思う。
たくさんの引用を読んで、色々読みたくなるが、特に、ニーチェと、あと、「傷の声」を読もうと思った。ニーチェの文章がテンションが高いこと知らなかった。ニーチェと対比させて、痛みについて無神経なことを書いてる哲学者への言及があったが、その人達は調べてみるとやはり健康に長生きした人だったとあって、思わず笑ってしまった。
あと、仕事で人の話を聞くとき、相手の発言を確認する意味で、自分にとってわかりやすい表現に置き換えて言いなおし、こういうことですか?と確認することがある。それで「違います」と言われたりすることもあるが、「そうです」と言われたときでも相手の最初の言い回しは記録に残したほうがよいと思った。その人が生み出したオノマトペや表現がなかったことになってしまうから(この点は痛みに限らないことだなと思ったので書いた)。
追記)
頭木さんの本では、いつも「文学の実用性の高さ」にはっとさせられる。文学は、伝わりづらいことを伝えるうえで強力なツールであり、それが人に文学が必要な理由の1つだと、頭木さんの本ははっきり教えてくれる。文学っていうと実用性の対極みたいなイメージだけどそうじゃない。人が生きていくうえで割り切れないような思いは、実務的な表現では取りこぼしてしまう。こぼれる部分をつかもうとするのが文学なので、本当は誰にとっても必要なはずだと思う。
