
隅田川
@20250628
2026年1月1日
痛み、人間のすべてにつながる
モンティ・ライマン,
塩崎香織
読み終わった
引用
「たとえば英語で「鎮痛剤」を意味するpainkiller (痛み殺し=痛み止め)という話は、本書ではほとんどpain reliever (痛み緩和)と記した。さらに、長期的な痛みを表現する用語についても、ひとつ重要なことを説明しておかなければならない。「慢性痛」と「持続痛」は同じものを指している。私は選ぶとすれば「慢性」 chronicより「持続(性)」persistent を使うが、それは「持続」のほうが状態を記述する言葉としてふさわしいからだ。事実、個々の患者さんのレベルでも、「持続痛」という言葉はより抵抗なく受け入れられ、広く使われるようになってきている。「慢性」chronic というのは単純に「長く続く・長期にわたる」という意味で、ギリシャ語で時間を表すchronos に由来する。ただ「慢性」は日常的に見聞きする言葉ではないし、意味の受け取り方も人によって違う。中でもいちばん危険なのは「永続する・一生消えない」と解釈してしまうことだ。そんなわけで、私としては「慢性」を「持続」と置き換えたいのだが、医学用語としては「慢性痛」がもっともよく使われていることは確認しておく必要がある。読者には「持続痛」と「慢性痛」を同義で用いることに慣れていただきたい。
※訳者注 本書では原則的にpainkiller を「痛み止め」、pain reliever を「鎮痛剤」「鎮痛薬」と訳出。」
---
過去の投稿より
以下2つの書評を読んで、注文した。
香山リカ「「痛み」はその人らしさを作るか、奪うか?」
[書評]モンティ・ライマン『痛み、人間のすべてにつながる』(WEBみすず2024年12月号)
吉川浩満
「身体を守る安全装置として」
日本経済新聞 2025年2月1日
