痛み、人間のすべてにつながる
14件の記録
- 07@cocoa0072025年11月6日読み終わった長年、慢性的な頭痛に悩まされてきた。「これは自分に必要な本だ」という直感は当たっていた。 ※ 痛みとは、損傷した箇所から脳に直接発せられる感覚ではない。 ※ 損傷箇所からの信号、そのとき視界に映っていたもの、そのときの情動、過去似たシチュエーションで健康を害されたことがあったか…etcから総合的に判断し、意識にどれだけの強さで注意喚起をするか、痛みのレベルを脳が瞬時に決めている。 ※ 意識は痛みに関与できない。意識する前にすべては決まっている。だから検査結果で異常がみられない患者の痛みは、気のせいでもなければ思い込みでもない。異常がなくとも、実際に痛い。 ※ 持続痛は、あるきっかけから脳の警戒レベルが上がったまま元に戻らない状態。だから、些細な信号でMAXレベルの痛みを選んでしまう。 ※ 痛みは本来、自分の体をそれ以上傷つけないように作動する防御システム。痛みを誤発信する脳を責めてはいけない。脳が体を守ろうとしていることをまず理解する。 痛みをなくすメソッド本でないが、実際に持続痛に効果のあった取り組みもいくつか書いてある。自分でできるものはやってみようと思った。 しかし持続痛を軽減する一番大事な要素は、この痛みのシステムをちゃんと理解することだと作者は言っている。 現代でもこの痛みのシステムを理解していない医師が大半だと、本書には書いてあった。医者は全員この本を読んで欲しい。痛みは気合いで治るものではない。原因不明の持続痛に悩んでいる方は、自分を責めなくてもいい。









