藤野ふじの "叫び" 2026年1月1日

叫び
叫び
畠山丑雄
おもしろこわい!!公式の説明によると「大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説」なのですが、響いたものに共鳴し、共鳴するために居るのだと自分に意味を持たせることを信じていくということ自体が狂気のつながる怖さを感じた。しかも、語り口は軽妙と言える面白さ。 主人公が繰り返し語る「自分が今ここにいることの意味のなさが補われていく」ということが宗教や政を連想し、単音では深みのない銅鐸の音が重なることでありはずのない深みを人は意味として捉えてしまう。人が響き合うことは、「自分」ではなく「全体」にとらわれて、かつそれを望ましいと思えていくとなると、それこそこれまであらゆる国が辿ってきた歴史の道筋つながりそう。最高におもしろこわい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved