
波
@namireads
2026年1月2日

幕間 (平凡社ライブラリー0897)
ヴァージニア・ウルフ
読み終わった
再読した
ヒバリが鳴いてミヤマガラスの飛ぶお庭の風景を美しいなと思ったり詩を暗誦したり、戦争の気配が近づくなかでも文化的であろうとする、噂好きで俗っぽいところも当たり前にあるけど日常を大事にしているごく普通の人びと。ここに出てくるすべての人たちの上にこのあとすぐ戦争が起きてこれらが奪われてしまうのか。三ギニーというエッセイでウルフが国の指導者がもし女だったら戦争なんて起きてない、自分が産んだ子どもを死なせるようなものを女は始めたりしないみたいなことを言っててこれって極論だろうか。アイサもラトローブもマンレサも、見くびられてるようであっても実はこの小説で革新的なのは女性ばかりだ。
ラトローブが新たな劇のイメージを掴むところとアイサ夫婦の最後の場面がシンクロしてるのとかすごくかっこいいオープンエンディングだけど劇中劇はあまり意図が汲み取れなくて、ときどき何かがチラッと光る瞬間があっても逃してしまう。もどかしさが最高潮のとき本文に、「目の奥には言葉があるのに口まで下りてこない」みたいな言葉が出てきてそれなってなる。
