
橘海月
@amaretto319
2023年7月2日
此の世の果ての殺人
荒木あかね
読み終わった
#ミステリ
隕石が迫り滅亡に世界が混乱する…別の本でも最近読んだ手垢がついた設定だが、これは文句なく面白い。今更教習所に通うハルになぜか付き合うイサガワ先生。母は失踪父は自殺弟は引き篭りの彼女が、トランクに死体を見つけてから事態は動き出して…疾走感が凄い。
物語が進むにつれ事態はどんどん深刻になって、でもイサガワ先生始め登場人物の飄々とした良さは変わらなくて。非日常の中の日常を描くのがとにかくうまい。ハルの弟に対する微妙な心境の揺らぎも、正義が暴走するイサガワ先生の危うさも良い。ラストまで一気読みできてよかった。文句なしにおすすめ。
読み進めながら自然と映像が浮かぶ小説だけに映像化も向いてるなと思いつつ、下手に映像化されたら嫌だなと思った。まず映画化でイサガワ先生が女性から男性にされてしまいそうなあたり…。主人公ハルが不安を抱きつつも他人と二人で行動できるのは、同性だからというのが一番大きいと思うので。