つばさ
@tsubasa1872
2026年1月2日
紙の梟 ハーシュソサエティ
貫井徳郎
読み終わった
社会問題
死刑制度
人1人殺したら死刑になる世の中を舞台とした短編小説集
1話目
殺したら死刑になってしまうから、口封じのために目と口と指を奪う。それだけなら傷害罪で済むみ死刑にはならない。ただ、余りにも惨たらしい事件のため、世論が許さず、傷害でも死刑判決出来る法律が制定され、より厳しい社会(ハーシュソサエティ)になってしまった。
→1人の殺人で死刑になる世の中だからこそ起こりうる事件。ある意味殺すより酷いのではないか。
→死刑のハードルがどんどん下がっていってしまうのではないか。死刑制度で縛る世の中で良いのか。より厳しい社会になっていくことが、果たして世の中のためなのか?
2話目
河内は友人がレイプに遭っているところを目撃し、その犯人を殺してしまう。友人達は河内を庇って殺人の隠蔽を決める。
河内は非常に正義感が強く、検事を志しており、死刑制度賛成派。そんな河内は自分を特に庇った友人2人を許せず殺してしまう。理由は死刑になるべき殺人を見過ごそうとしたから。それは死刑と同罪であるという理屈。どこまでも原理原則に拘った果ての決断。犯行がバレた河内は最終的には自殺。
ただ確固たる主張を河内は持っていた。それに比べて死刑制度に対する自分の考えを持っていなかった思考停止の主人公は、河内の決断に反論する術を持たなかった。
→1人の殺人で死刑になれば、何人殺そうが同じと考え逆に殺人が増えるのではないか。抑止力にならないのでは?
→死刑制度の是非について、一人一人が思考し意見を持つことが必要ではないか。
